痛風の人に納豆はダメなの!?
先日、カフェで30代ぐらいの会社員男女6人組の隣に座りました。
いつもなら聞こえてくる会話も右から左に横流しですが、納豆と痛風についての話題になったのでついつい耳をダンボにして聞いてしまいました。
その中の男性…
健康診断結果で尿酸値が高かったようです。診察を担当した先生に「納豆はプリンタ体が多いから食べすぎないように」と言われたとの内容。
尿酸値が高かった男性は、今まで健康にいいと思って食べていたのにショックだと話し、会社員仲間も納豆悪者説にびっくりしている様子。
納豆より尿酸値が少ないビールを沢山飲んだ方がいいと冗談を言いながら会話は盛り上がり…
納豆が一瞬にして悪者になってしまいました。
「尿酸値が高くても、1日1パックの納豆ぐらい大丈夫です!!!」
と納豆の汚名を晴らしたかったのですが、おばちゃんにはそれはできませんでした…
きっとこの男女6人組は納豆をしばらく食べないでしょうね(笑)。
プリン体とは
プリン体は遺伝子を構成する原料で、肉・魚・豆類・野菜海藻類などあらゆる食品に含まれます。
そしてプリン体を代謝したときにできる老廃物が尿酸です。体内に尿酸が増えすぎると関節にたまり、激しい痛みの痛風発作を起こします。
体内でプリン体合成を促進するのはアルコールや肥満
私たちの体内にあるプリン体のうち、食品から取り込まれるのは20%で、80%は体内で合成されます。
この割合からみても食品からの影響よりも体内で合成されるプリン体の方が断然多いのです。
体内でのプリン体合成を促進する大きな原因が肥満やアルコールと言われています。
尿酸が尿に排出されやすい食事
尿をアルカリ化する食品を積極的に食べると、尿酸を尿から排出する作用が高まります。尿をアルカリ化する食品は、野菜や海藻、大豆製品等。
納豆は尿酸を排出するのに役立つ尿がアルカリ化する食品ともいえるので、プリン体を気にして食べないなんでもったいない!
納豆は日本伝統の発酵食品で食物繊維が多く、多くの健康効果があります。
お薬を飲んでいて納豆の摂取を禁止されている人以外は、1日1パックは食べたい食品です。